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1902年、4月。クイーン・アン街で開業医となっていたワトスンは、ベーカー街を訪ねてホームズに会った。
 このときホームズは、昨年アメリカで発売されたという最新式のタイプライターを用いた実験に夢中だった。そのタイプライターは電動式で、給電のためのケーブルが天井の電球用ソケットまで伸びていた。
 やがてホームズは、実験のかたわら奇妙な新聞広告の話を始めた。
 タイムズ紙に掲載されたその広告の内容は「暗号の文面」であり、出向者の名前は有名な医学博士、カイル・ロビンソン氏となっていた。
 この日以降、ロビンソン博士の新聞広告は毎日「暗号」を変え掲載され続けた。
 ワトスンは医師として働く傍ら、新聞に掲載される暗号を読解しようとしたが、どうしてもできなかった。

 そして7日後の朝――「暗号の新聞広告」が8枚溜まったとき、ワトスンは同じ新聞の伝言欄に驚くべき記載を発見する。
 本日はロビンソン博士の死からちょうど10日目であり、その記念式(故人を通等する儀式)が行われるというのだ。つなり件の新聞広告は、死者が出稿したものだった。
 好奇心を掻き立てられたワトスンは再びベーカー街に向かったが、そこにホームズはいなかった。
 代わりにテーブルの上には、ホームズの自筆のメモが残されていた。

シャーロック・ホームズの追悼

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